会長挨拶 〜木の文化を育む建築・まちづくりの推進〜

一般社団法人京都府建築士会 会長 髙田光雄

建築士会は、建築士法第二二条の四において『建築士の品位の保持及びその業務の進歩改善に資するため、建築士に対する建築技術に関する研修並びに社員の指導及び連絡に関する事務を行うことを目的とし、かつ、建築士を社員とする』と定められ、各都道府県にひとつずつ設置された社団法人です。つまり、建築関連事業を行う団体ではなく、建築士という資格をもった「個人」を構成員とし、全国組織*の支部ではなく、都道府県という特定の「地域」に根ざした団体です。
その上で京都府建築士会では、「京都」の建築士会という自覚をもって独自にミッションを定め、多面的な活動を展開しています。

2017年12月に建築士会全国大会が京都で開催されました。京都府建築士会では、この大会に向けて「山とまちと木造建築」をテーマとしてさまざまな議論や活動を行ってきました。2018年度からはこの成果をふまえて、大会テーマを継承・発展させた「木の文化を育む建築・まちづくりの推進」をミッションとし、具体的には次のような活動をしていきたいと考えています。

 ミッション「木の文化を育む建築・まちづくりの推進」

1・山とまちをつなぐ
森林文化や林業・製材業の課題を知り、まちの人々に京都の山の情報を伝える事業を行う
2・生活文化の継承と発展
長い歴史の中で培われてきた自然やまちと関わる京都の生活文化を継承し発展させる事業を行う
3・木を活かした建築づくり
環境的、社会的、文化的持続可能性を考慮した木を活かした建築づくりを目指した事業を行う
4・住宅への原点回帰
建築の原点である住宅を再考し、少子高齢化や単独世帯の増加などを考慮した住宅のあり方を問い直す事業を行う
5・木のまちづくりの展開
京町家の保全・継承・再生、既存京町家と共存できる建築の提案を行うとともに、過疎化が進行するまちの空家活用を促進する事業を行う

こうした建築士会の活動は、いうまでもなく社会貢献活動です。建築士会に入会するメリットは多様ですが、最も大きなメリットは「社会貢献活動への参加」です。これらの活動を通じて、われわれは社会との関わり方を深く学ぶことができ、建築士としての倫理観を育てていくことができるのです。あなたもこうした活動に参加してみませんか。
京都府建築士会では、あなたのご入会を心からお待ちしています。

2018(平成30)年10月

* 全国47都道府県の建築士会は公益社団法人日本建築士会連合会を介して連絡調整し、地域を超えた活動を行っています。