概要
「建築士」は 建築士法に基づき、建築物の設計業務、工事監理業務及び手続き業務を行なう国家資格です。
建築士は、一級建築士、二級建築士、木造建築士の三つに分類されます。
それぞれ決められた受験資格をクリアした上で受験申込を行い、学科試験・設計製図試験の二つに合格する必要があります。
合格者は、住所地の建築士会に免許証交付の申請をすることで建築士名簿に登録され、免許証が交付されます。
試験合格後は、3年ごとに国土交通大臣の登録を受けた登録講習機関が行う「建築士定期講習」を受けることが義務付けられています。
一級建築士
一級建築士試験は、建築士法第13条の規定に基づいて、国土交通大臣により行われます。
一級建築士試験内容
- 学科の試験
学科I[計画]、学科II[環境・設備]、学科III[法規]、学科IV[構造]、学科V[施工] - 設計製図の試験
あらかじめ公表された設計課題についての設計製図
二級・木造建築士
二級建築士試験及び木造建築士試験は、建築士法第13条の規定に基づいて、都道府県知事により行われるものです。
二級・木造建築士試験内容
- 学科の試験
学科I[建築計画]、学科II[建築法規]、学科III[建築構造]、学科IV[建築施工] - 設計製図の試験
あらかじめ公表された設計課題についての設計製図
二級建築士試験及び木造建築士試験の試験日が異なるため、それぞれの受験申込手続きを行うことにより、双方の試験を受験することが可能です。
平成20年11月28日から始まった新・建築士制度により、構造設計一級建築士・設備設計一級建築士が設立されました。
ある一定以上の規模を超える建築物に対しては、構造設計一級建築士・設備設計一級建築士の関与が義務付けられています。
構造設計一級建築士
一級建築士として5年以上の構造設計に関わる業務経験を持ち、構造設計一級建築士講習を受講した後、修了考査の合格後に構造設計一級建築士証の交付を受けます。
設備設計一級建築士
設備設計一級建築士は、一級建築士として5年以上の設備設計に関わる業務経験を持ち、設備設計一級建築士講習を受講した後、修了考査の合格後に設備設計一級建築士証の交付を受けます